不動産投資

ファミリー向けの物件と単身向けの物件、どっちが良いの?

マンション経営を考える際、ファミリー向けと単身向けの物件があると思いますが、
不動産投資においては、一体どちらが有利なのでしょうか。それぞれの特徴を見てみましょう。

ファミリー向けの特徴

ファミリー向け物件は以下の特徴があります。

  • 入居期間が長い
  • 駅郊外でも需要がある
  • 入居者の質がいい
  • 原状回復費用が高い
  • 空室期間が長くなる

入居期間が長い

ファミリー向けの物件は単身向けの物件にくらべて、入居期間が長い傾向があります。
ファミリー向けは平均6年、単身向けは平均4年で退去すると一般的にいわれています。
小さい子供がいる家庭では、引っ越しで学区を変えたくないということもありますので、
ファミリー向けは一度入居すれば安定しやすいのがメリットといえるでしょう。

駅郊外でも需要がある

ファミリー向けの物件は子供の通学条件が重視されやすいので、車の利用が多くなります。
ですので、住環境が良い地域であれば最寄駅から多少距離があったとしても、
入居者がつきやすいというメリットがあります。

入居者の質がいい

一般的に家賃が高いほど入居者の質は良くなるといわれています。
仮に同じ家賃のファミリー向けと単身向けを比べた場合でも、
ファミリー向けのほうが比較的年齢層も高く、またコミュニティの重要性も高いことから、
入居者の質が単身向けより良くなる傾向があります。

リフォーム費用が高い

ファミリー向けは単身向けに比べて面積が大きくなります。
居室の面積が広ければ、その分だけクロスやフローリングを張り替える必要があります。
たとえ面積が単身の3倍あったとしても家賃が3倍になるわけではありませんので、
家賃に対してのリフォーム費用の割合は大きくなります。

空室期間が長くなる

旦那様が良いと思っても奥様が気に入らない、
逆に奥様が良いと思っても旦那様が気に入らない、といったように
意思決定に時間がかかるため、空室期間が長くなる傾向があります。

単身向けの特徴

ファミリー向けとほぼ逆になりますが、
単身向けの物件は以下の特徴があります。

  • 入居期間が短い
  • 入居者を見付けやすい
  • 単価が高い
  • リフォーム費用が安い

入居期間が短い

ファミリー向けの物件と違い、単身向けの物件は主な入居者が学生や独身の社会人が多いので、
学校の卒業や会社の転勤などで退去が発生しやすいです。

入居者を見つけやすい

上述した「入居期間が短い」ということですが、単身向けの物件は仮に空室になっても立地などの条件がよければ、新しい入居者を見つけやすいです。

単価が高い

一般的にファミリー物件とくらべて、面積あたりの単価(㎡単価)が高いです。
部屋の面積が同じであれば、単身向け物件のほうが家賃収入が多くなり、
ファミリー向け物件より利回りが高くなります。

リフォーム費用が安い

ファミリー向け物件より面積が狭いので、
退去した時の原状回復費用などのリフォーム費用も安く済みます。

結局どっちがいいの?

ファミリー向けと単身向け、どちらもメリット・デメリットがあります。
もし同じ条件であれば単価も高くリフォーム費用も安く済む、単身向け物件のほうが有利ですが、
実際は条件がまったく同じになることはありません。
また、地域によってどちらが有利かは変わります。
学生や単身の社会人が多い首都圏や大都市であれば単身者向け物件の方が、
郊外や、すこし駅から離れている物件はファミリータイプの方が有利です。
立地によって有利・不利は変わりますので、良く検討した上で購入したほうがいいでしょう。

まとめ

ファミリー向け物件か単身向け物件、どちらがお得なのか?
結論としては、あまりこだわりすぎずに最初は出来るだけ間口は広く取って、
いい物件の情報を得るようにしましょう。
ファミリー向け物件であれ、単身向け物件であれ、
リスクよりもリターンの方が高いと判断すれば、購入を検討するべきです。

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